2009年11月4日水曜日

This is itをみて

何を隠そう、マイコーファン歴は小学校4年生から。光GENJIのローラースケートの魅力とともに、マイケル・ジャクソンのムーンウォークにはまった。

何を隠そう、わたくしは、ムーンウォークができる。小学校4年生のころの私の観察力は素晴らしい。ビデオを何度もスローで繰り返し見て、見よう見まねでマスターしたわけだ。

そんな自慢はさておき。This is itをみて。



マイケルのツアーのドキュメントとリハーサルを織り交ぜた内容だね。この時点で、マイケル好きじゃない人が見ても、つまらないこと確定。リハはあくまでリハ。全力じゃない。「僕たちで地球を救おう!」なんてスタッフミーティングで放つ言葉は、マイケルファンじゃないと歯が浮く。

で、最初はマイケルを思って泣けた。これだけの才能を持った人が、この世からいなくなったことをさみしく思った。50歳にして、このダンス。素晴らしい。50歳にして、このリハーサル。情熱的だ。

そのうち「なんでこの人は、こんなにリハーサルをがんばるのか」と疑問に思った。
「すべては観客を楽しませるため」

そう彼の口から言葉が出たとき、僕は楽しむことにした。きっと、その方が、彼も喜ぶだろうと思ったから。

途中、終わる前に席を立とうかとも考えた。彼の最後の作品を見終わってしまうと、それで本当に終わってしまう気がしたから。けど、ふと思い出した。もともとあの記者会見で、彼が「これが最後だよ」と言っていた言葉を。だから、最後まで見た。

This is itを。

あと、個人的に見つかるものがあった。勝手に考えたことではあるけれど、マイケルから教わった気がしたことがあった。「こだわっていい」ということ。どうも僕という人間はこだわりが強いのか、細かいといわれる。仕事でもプライベートでもそう。こだわりを持つと、ときに効率的でなくなるし、周りが見えなくなる時もある。

けど「マイケルは完璧主義者だ」と言われていたが、それはエンターテイメントに対するこだわりがあるというほめ言葉にしか聞こえない。ひとつの目標に向かって、自分の理想に向かって徹底的にこだわる。そうすると、あーなる。

いずれにしても、KING OF POPは、やっぱり永遠だ。